お父さんから(さん)(つう)の手紙

《文法弱 25)~よう/~みたい》

このごろ、お(とう)さんからもらった三通(さんつう)手紙(てがみ)のことをよく(おも)()します。

(いっ)(つう)()(しょう)(がく)(せい)(わたし)(かみ)()()(づか)いしていたころ、お父さんは(はじ)めて手紙(てがみ)をくれました。その中には、(かみ)大切(たいせつ)さが()いてありました。あのころ、わがままな私にお父さんはずいぶん(こま)っていたようですね。大人(おとな)になってから、本棚(ほんだな)()(そだ)ての本を見つけました。いろいろ考えていたんでしょう?

二通目。(だい)(がく)(じゅ)(けん)失敗(しっぱい)したときでした。お父さんもむかし、失敗したそうですね。手紙には、失敗したときが自分をよく見るときだと書いてありました。(ろお)(にん)(ちゅう)は、お母さんも心配(しんぱい)してくれていたようで、()()(こう)(りょう)に毎週、電話がかかってきました。いつも土曜日の朝9時にかかってくるので、()()まし時計のようでした。

そして三通目。病気になったときでした。仕事のしすぎだったようです。毎日毎晩(まいばん)、夜おそくまで仕事をしていました。お父さんたちに心配をかけないように、病気のことは知らせませんでしたが、お兄ちゃんが教えてしまったんですね。長い手紙が来て、びっくりしました。手紙には、「会社はおまえを(ほか)の人と交換(こうかん)することができるけれども、おまえはおまえを(だれ)とも交換できない」と書いてありました。病気はすぐ(なお)りましたが、このことは私を()えるきっかけになったようです。病気の後、私の(せい)(かつ)はとても変わりました。趣味(しゅみ)を持つようになって、土曜日や日曜日は仕事をしないことにしました。

(さい)(しょ)の手紙から、もう30年()ちました。三通の手紙は、今ではどこかへ行ってしまいましたが、(だい)()なことばは今も心の中に生きています。

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